香川県さぬき市長尾西653
tel.0879-52-2041
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- 本 尊
- 正観世音菩薩
- 本尊の真言
- おん、あろりきゃ、そわか
- 詠 歌
- あしびきの、山鳥の尾の、長尾寺、秋の夜すがら、み名をとなえよ
- 由 来
- 聖徳太子の開創と伝えられている。天平十一年(七三九)行基菩薩がこの地を巡錫され、楊柳をもって聖観世音菩薩を刻まれ小堂を建て安置したのが始まりと伝えられている。弘法大師がこの地を巡錫され一字一石の供養塔を建立し、年頭七夜の護摩修法され五穀豊穣、国家安泰を祈念し、この時祈礼を信者に授けたのが、正月七日に行われる、「大会陽福奪い」の始まりと伝承され、四国霊場に定められ今日まで続いている。この日は「力餅」の競争も行われ、三方に乗せた百数十キロの大鏡餅を運ぶ力比べである。境内に、文治四年(1188)この寺で剃髪した静御前の髪を埋めた塚がある。母磯野禅尼とともに得度した寺としても知られ、静御前こと有心尼は病で他界された。享年二十四歳であった。この寺の仁王門に立つ仁王像は、大阪で造られ舟で志度浦へ到着。志度から長尾まで陸路を運ぶものがなかった。そこで当時、長尾寺の住職だった名僧桂同法印が、仁王さんに向かって心の中で念じた。仁王像は法印の命ずるまま長尾寺まで歩いたという伝説を持っている。