香川県善通寺市弘田町1765-1
tel.0877-63-0074
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- 本 尊
- 薬師如来
- 本尊の真言
- おん、ころころ、せんだり、まとぅぎ、そわか
- 詠 歌
- 十二神、みかたにもてる、いくさには、おのれとこころ、かぶとやまかな
- 由 来
- 弘法大師が壮年の頃、善通寺と曼茶羅寺の間に伽藍を建立しようと霊地を探していたところ、甲山の岩窟から老翁が現われ「ここが探し求めていう霊地なり。一寺を建立せよ」というお告げによって、石を割って毘沙門天を刻んで安置したのがこの寺の始まりである。寺の南八キロのところに、日本一大きい溜池、満濃池が広がる。その後、弘仁十二年(八二一)に嵯峨天皇より満濃池の築造工事の別当に任ぜられ、難工事であったが、大師の徳を慕う人々の力の結集により、三ヵ月で完成されました。その功労に伴い、朝廷より金二万銭をおくられ、功労金で当寺の堂塔を建立され、大師は本尊、薬師如来(二尺五寸)を安置して祈願し、満濃池のほとりに護摩壇を築いて仏の加護を念じた。山号を医王山寺号は山の形が毘沙門天の甲に似ていることから甲山寺と号し四国霊場に定められた。その後、天正年間(1573-1591)に長曽我部の兵火で焼失されたが、享保二年(一七四三)大師堂が再建された。