愛媛県西条市氷見乙1048
tel.0897-57-8863
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- 本 尊
- 毘沙門天
- 本尊の真言
- おん、べい、しらまんだや、そわか
- 詠 歌
- 身の中の、あしき悲報を、うちすてて、みな吉祥を、のぞみいのれよ
- 由 来
- 弘仁年間、弘法大師ご巡錫の時、この地より光を放つ桧を発見され堂宇を建立し、桧の霊木で本尊、毘沙門天(四国霊場唯一)と刻み、吉祥天と善尼師童子を脇士として三躰を刻み、四国霊場に定められた。昔、寺は坂元山にあり広い寺域に二十一坊を持つ大寺であったが、天正十年(一五八五)、秀吉の四国征伐の折、兵火にかかり全焼。その後、万治二年(一六五九)に松寺の桧木寺と合併し、現在地に移って再建、密教山、吉祥寺と称すようになった。四国八十八ケ寺のうち毘沙門天を本尊にしているところは当寺だけで七難即滅、七福即生の霊験あらたかとあって尊祟されている。「米持ち大権現」と呼ばれ農民の信仰が篤く、正月三日の初会式には餅をお供えにくるため"餅つかずの寺"といわれる。また、境内には隠れキリシタンの遺物であるマリア観音があり、ほかに八角堂、七福神などがある。山門前にある成就石は宝亀年間に掘り出されたもので、その頃は滝津の瀬の流れにあったという。