愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
tel.0892-57-0417
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- 本 尊
- 不動明王
- 本尊の真言
- のぅまく、さんまんだ、ばざらだん、せんだ、まかろしゃだ、そはたや、うん、たらた、かんまん
- 詠 歌
- たいせいの、いのる力の、げにいわや、石の中にも、ごくらくぞある
- 由 来
- 弘仁六年(八一五)弘法大師が修行中に土佐生まれの法華仙人が山にこもり、不思議な神通力を持ち仙術を極めていたが、大師に献じて大往生をとげたと伝承されている。大師はこの地で「山高き谷の朝霧海に似て松吹く風を波にたとへん」と歌い、海岸山、岩屋寺と名づけ不動明王の木造と石像の二躰を刻み、木造は本堂へ石像は岩に封じこみ、この山全体を本尊、不動明王として護摩修法せられ、四国霊場に定められた。明治三十一年の大火で仁王門、虚空蔵堂を残し焼失。大正九年に大師堂再建。昭和九年には本堂が再建され復興された。今でも、大師ゆかりの「迫割禅定」という鎖にすがってよじ登る行場がある。覆い被さるような岩山の中に、半分入り込むような形で、立てられた庫裡、頭上を見上げると今にも崩れそうな岩盤のしたに立てられた本堂や大師堂、地形に合わせたように御本尊は不動明王です。他にも仙人窟などの厳かな景観があり、昭和十九年、国の名勝地に指定されている。