高知県室戸市元乙523
tel.0887-23-0026
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- 本 尊
- 薬師如来
- 本尊の真言
- おん、かかかび、さんまえい、そわか
- 詠 歌
- 往生に、望をかくる極楽は、月のかたむく、西寺の空
- 由 来
- 大同二年(八〇七)詔勅を受けて弘法大師が開基した。俗に西寺といって二十四番札所の東寺と並称され、女人禁制の霊地であった。本尊は大師の作で、薬師如来の座像。完成と同時に自ら本堂の扇を開いて鎮座したといわれ、本尊は秘仏としてまつられており、開基以来千数百年になるが、誰の目にもふれたことがないと伝承されている。鎌倉時代(十三世紀~十五世紀)二〇〇年間がこの寺の全盛期でした。十七世紀山内一豊候入国とともに藩の祈願所とされ、二代忠義候の代に七堂伽藍の再建が完成されました。大師堂横に「一粒万倍の釜」というのがあり、大師、一粒の米を入れて炊いたところ万倍になって増え、人々を飢えから救ったといわれる大きな赤さびた釜がある。寺の宝物殿には、国宝指定の朝鮮鐘をはじめとして阿弥陀如来像、板彫八祖像などがあり、一般公開されている。また境内の白檀樹は、大師が唐から持ち帰って移植したものとつたえられている。